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乳がん子宮がん検診

目次

乳がん検診

「早く見つけよう!」 乳がんは少しも恐い病気ではありません。
病気をよく理解し、病気に対して勇気を持って立ち向かう事が必要です。

乳がんは女性がなりやすいがんのひとつです。定期的に乳がん検診を受けましょう。

乳房は母乳をつくる乳腺でできており、乳がんは乳房にある乳腺にできる悪性腫瘍です。乳がんの約95%以上が母乳を乳頭まで運ぶ細い枝状の「乳管」の上皮細胞にできる乳管がん、そして約5%は母乳をつくる「小葉」にできる小葉がんです。早く見つけることが肝心です!!
乳がんは全身病といわれる様に、ほかの内臓に転移する可能性があります。大半の乳がんはリンパ管を通って、つながっているわきの下のリンパ節に移り、血液を通して骨・肺・肝臓に転移し、がんを摘出したり、治療をするには手遅れになってしまいます。そのため日頃の自己検診、病院での定期的な検診がとても大切です。

症状:

乳房のしこり・乳糖や乳輪に湿疹やただれ・乳頭から血の混じったような分泌物。
がんの進行とともに乳房にえくぼのようなへこみを生じることもあります。
皮膚の赤みや腫れ、熱っぽさといった症状にも注意しましょう。

1)乳がんの発生

乳がんの発生についてお話しします。乳房は乳腺組織と脂肪組織から成り立っています。
乳腺組織は約20個の腺葉と、腺葉を形成する多数の小葉が有ります。小葉は多数の乳汁を分泌する腺房が集まっています。
腺葉から乳管がでて、乳頭で主乳管になります。乳がんは乳腺を形成している乳管や小葉の内腔の上皮細胞から発生します。乳管や小葉の中にとどまっているものを非浸潤がん、外に出たものを浸潤がんと分けます。

また乳管を伝わり乳頭に達して湿疹様病変を示すものをパジェット病と言います。なぜ早期治療の必要が有るかと言えば、乳がんの中には乳管や小葉の中にとどまっているものも一部有りますが、大半の乳がんは全身病と言われる様に、リンパ管を通って、わきの下のリンパ節や周囲のリンパ節に転移し、血液を通って骨、肺、肝臓に転移し死に至ります。
そこで早期診断、早期治療の必要が有ります。

2)乳がんの頻度

病気は社会が作り出すと私は思います。過去に貧困により結核が日本中に蔓延し多くの人が亡くられました。また病気に対する無知と偏見がハンセン病の悲劇を作り、貧困と無知がエイズをはびこらせました。

乳がんは確かに世界的に遺伝要因も強いことが認められています。その他に脂肪分を多く取る欧米型の食生活の変化や、社会的なストレスの増加も我が国の乳がんの増加の要因になっていると思います。アメリカでは成人女性の8%が、イギリスでは12%が乳がんになる危険度があるといわれます。
日本でもかなりの比率に増加したと思います。我が国でも1992年では2万7000人が乳がんにかかりました。

3)乳がんと年齢

乳がんでも最近は30歳代の若年者と、高齢者が増えた様にも感じます。若年者の方は乳房が大きいため診断が難しく、また高齢者の方は症状がない為に無関心で病気がひどくなってから来られる傾向が有ります。少し前までは40歳代の方が多かったのですが、最近は50歳代の方が増加しました。35歳以下と35歳以上の乳がんの悪性度に関して、35歳以下の乳がんは生物学的に異なり悪性度が強いと言われています。若い方は特に乳がんに関心を持つべきと思います。

4)乳がんの診断

乳がんの診断はどうしたらいいでしょうか。

まず乳がんの診断には自分で見つける自己検診が大切です。しこりを触れたり、乳首から血液の分泌がある場合は躊躇せず乳腺外来の受診をうけてください。
わたくしたちの乳腺外来で行っている診断法についてお話しします。
触診、レントゲンによる乳腺撮影(マンモグラフィー)、超音波検査(エコー)、生検を行います。
触診では5ミリぐらいの大きさのしこりから触れる事ができます。乳房の小さい場合は時に3ミリのしこりも診断可能です。触診はしこりの硬さから確実に診断できる、一番基本的な診断です。
レントゲンによる乳腺撮影(マンモグラフィー)は砂をまいたような白い石灰化像や腫瘍の影を映し出します。石灰化像のある人は厳重な経過観察が必要です。 撮影は1年に1回で十分と思います。1回に照射される線量は1レントゲン以下で安全です。
超音波検査(エコー)は、身体に及ぼす副作用がない安全な検査で、最近は機械が良くなり、これだけで、しこりの質的な診断が可能です。生検は主にしこりがある人に行われます。2種類の検査法があり、細胞診と組織をとるドリル生検と手術室で行う局所麻酔による腫瘍摘出術です。

5)検診の間隔

乳がん検診の間隔についてお話しします。
乳がんの遺伝的要素を考えて、母親、叔母、姉妹に乳がん患者さんがいらっしゃる方や、マンモグラフィーで石灰像化のある方ハイリスク患者として6ヶ月毎の検診をお薦めします。
その他の方も1年毎の検診をお薦めします。

6)乳がんの治療

乳がんの患者さんには、原則として、まず手術が行われます。がんの進行状態によって、切除する部位や手術の方法は違いますが、最近では、治療の進歩が著しく、しこりが小さいうちに発見できれば、切除する部位を少なくして、将来、手術前と同じような乳房の形を作り出すことも可能です。
また、がんの再発や進展を抑えるために、効果の高い治療法や薬剤も多数開発されていますから安心して治療を受けることができます。

もし、しこりをみつけたら

しこりイコール乳がんと考え、心配し過ぎる人がいますが、しこりがあるからといって、乳がんであるとはとはかぎりません。
むしろ、しこりがあっても乳がんではない場合の方がずっと多いのです。乳房にしこりやしこりらしきもの、何らかの異常をみつけたら、独りで悩んでいるよりも、すぐにご相談してください。

検診の間隔

乳がんになった親族がいる方は、いない方に比べて遺伝的になる確率が高いです。また以前乳がん検診を受けた方で、マンモグラフィーで石灰像化があるといわれた方もハイリスク患者として6か月に1回の検診をおすすめしています。
親族にいらっしゃらない方は、1~2年に1回の検診をおすすめします。
*しこりを見つけたら乳がんと思い心配になりすぎる方もいますが、かならずしも乳がんとは限りませんので、まず検診を受けて不安をとりのぞいてください。

子宮がん検診

40代以上の方はもちろん、子宮がんは若年化により20代から子宮がん検診をおすすめします。

子宮がんになる前や早期発見により、子宮の摘出手術をしないで子宮を残すことができます。反対にがん細胞が基底膜を超えて広がっている場合は子宮の摘出手術をおこなうか、放射線治療をしなければなりません。最近は若年化の子宮頸がんにより、妊娠や出産に影響するケースも出てきています。よって20代30代の方も油断はせず、定期的に検診をすることをおすすめします。早期発見が今後の生活につながっていきます。

子宮がんの発見が遅れてしまうと・・・
手術になった場合、子宮と子宮のまわりの組織を切除し、骨盤の中のリンパ節の摘出もあります。また、さらに進行してしまうと放射線治療もあります。治療により、妊娠ができなくなったり、排尿・排便の障害・卵巣欠落症候群(発汗・動悸・イライラ・ほてり・肩こりなど更年期障害のような症状)・リンパ浮腫などを引き起こす可能性があります。

子宮頸がん検診

検査内容:子宮頸部スメア+内診

 

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